チーフマネージャーの山崎です。
「人が旅をするのは、到着するためではない。それは旅が楽しいからなのだ」
ゲーテの言葉である。
とかく私達は旅に出たがる。
国の内外を問わず、旅先で土地の珍味や銘酒を味わい、美しい景色を観て、穏やかな人情に触れ、普段の生活から得られない発見、感動を得て、日常に埋没している自分を見直して、旅を楽しんでいる。
しかし、かつて「旅」は、必要に迫られた苦しみを伴う移動であった。
旅の字は、長い竿の先端に旗を付け、その旗を持った人の後ろに従って行進する形を示している。このとき旗を先頭に立て行進するのは、どこかの部族と戦争するためであった。
戦前の記事を読めば、歩兵「旅団」、騎兵「旅団」等と、軍隊を呼んでいたことが分かる。「旅」は、まさに、その意味で使われていた。
旅は好きだが、戦争に向かう旅は真っ平御免、まして大切な人を向かわせたくはない。穏やかに旅を楽しめるいまが有難い。
さて、GoTo Travel再開が検討されている。
実行出来るかは兎も角、何処で何をして、何を食べようか、思案するさえ楽しい。
そういえば、旅にはアンチエイジングの効能もあるみたいだ。「旅は私の精神の若返りの泉」とアンデルセンが語っていた。
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