チーフマネージャーの山崎です。
「目には目を、歯には歯を」
人類史上最古の記録が残るハンムラビ法典、ご存じの方も多いと思います。
「やられたらやりかえす」と解釈され使われることも多いのですが、『ハンムラビ法典』を紐解くと、「復讐してもいい!」ではなくて、「やられたこと以上の過剰な復讐をしてはならない」と、予め刑罰を定めることで報復合戦が過剰になることを防ぐ目的で条文化されたとする学説が有力になっています。
その裏付けに法典の後書きには、 「強者が弱者を虐げないように、正義が孤児と寡婦とに授けられるように」と王の民への願いも記載されています。
さて、このハンムラビ法典、紀元前1700年頃の法典ですが、驚くことに麦酒ビールについての法律があります!
例えばビールを水で薄めた者は水の中に投げ込まれるという罰や、尼僧がビール屋に立ち寄ったら火炙りの罰とする等など。(怖)
ビールを薄めたら溺死刑なんて、それだけビールは貴重な飲みものだったのですね。
というのもビールは通貨の役割も果たし、労働者なら一日 2リットル、役人は3リットル、僧侶は5リットルがお手当として支払われる事もあったそうです。
古来、高価なものであったビールですが、労働者でも貴族でも嗜む事が出来たというのは、その国の文化の明るさを表しているようで何だか嬉しい。
緊急事態解除となり、外でもビールを楽しめるようになりました。家飲みも楽しいけれど、焼き鳥串揚げを荒咀嚼し飲み込むビールはやっぱり美味しい。一日の労働のあとなら、2リットルは飲んでもいいのでは!
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