チーフマネージャーの山崎です。

黄河文明は動物の骨を記録媒体としていました。メソアメリカ文明は樹皮や鹿皮、インダス文明とメソポタミア文明は粘土板、エジプト文明は今に繋がるパピルスを記録媒体として発明しました。
パピルスが一番優れてるように見えるかもしれませんが、パピルスは折り畳めないため、巻物にして使ってきました。板のようだから割れやすく記録、情報保存に向きません。

ところが、この後中国が紙を発明したことで劇的に情報蓄積が変わります。
羊皮紙に書いたインクでは長持ちしませんが紙に墨で書いた文字は何百年経っても劣化しにくいのです。折りたためるし、重ねて束ねることも出来ます。
この出現は、決定的でした。聖書が、「the book」と呼ばれるようになった程です。

しかし、千二百年以上の長きにわたり続いた「紙時代」、それが今、終わりを告げようとしています。
ハードディスクなどの磁気ディスク、DVDなどの光ディスク、フラッシュメモリ、、電子メディアが登場したからです。

電子メディアならば新聞を作るために大量の紙は要らず印刷、配送、配達も不要となります。閲覧するための機器さえあれば場所を選びません。
(ちなみにNEWSがNorth East West South東西南北の頭文字になっているのが面白い。)

生まれた時から本に親しんできて、今も寝る前の読書が大好きな私には紙媒体も残って欲しいけれど、生まれてから電子メディアに触れてきた人々が大人になる頃にはどうなっているのでしょう。
ペーパーレスとなり、電子メディアで契約、申告、署名等が日常となるのでしょうか。

日本は、創り変える才能に溢れた国です。一例を挙げれば、記録媒体の「紙」から、「折り紙」という文化を創りました。更にその「折り紙」から、一瞬で展開出来る人工衛星の電池パネルの折りたたみ方が考案され現在も使われています。

それぞれの長所特質を認め、変化を楽しみながら取り入れていきたいですね。

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