スタッフの山崎です。
アドラー心理学のアルフレッド・アドラーは、「ありがとう」について次のように提唱しています。

それは
「よくできたね」とほめるのではなくて「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えることが大切だということです。

「頑張ったね」「偉いね」という言葉では、発言者が上位にいるという上下関係が存在していますが、「ありがとう、助かった。」と感謝を伝えることは、例え上司部下であったり教師生徒であったとしても、その言葉で「相互信頼、相互尊敬」が生まれ、互いが進んで貢献を繰り返すと提唱しています。

「ありがとうは魔法の言葉」の本も何年か前ベストセラーとなりました。
同じような書籍も毎年沢山発行されています。
それだけ「ありがとう」は、緊張をほぐし、笑顔を生み、幸運をも招く言葉なのです。

「ありがとう」は「有り難し(ありがたし)」を由来としています

「有ること」が『難しい』という漢字のとおり、『めったにない』という意味を持っています。

ちなみに、清少納言は枕草子で「ありがたきもの」=「めったにないもの」として、舅に褒められるお婿さん、姑におもわれるお嫁さん、と挙げてます。現代と通じます?(笑)

さて、有り難きもの。
「この世に生を受けたことはとても奇跡的であり、いつかは死を迎える。
今こうして生きていられることはとても有り難い(有ることが難しい)ことなのだ。」

他言語の「ありがとう」 ではどうでしょう。

英語の「ありがとう」は、ご存知「サンキュー(ThankYou)」です。
(thank)は、thancian「感謝する」→「think」の古英語のthencan「思考する」を語源としています。

つまり、(thank)は「think」(考える、思う)に通じ「サンキュー(Thank you)」は、「あなたのことを思ってます。」から、そこから「あなたに感謝しています。」といった意味になります。

thankは、人、神や運命に感謝する言葉だから、感謝祭は「Thanksgiving Day」、thankを使い、表します。(因みに、gratefulは、人の好意(行為)に感謝する言葉です。)

フランス語の「ありがとう」は、メルシー(merci)。
フランス語の merci と英語の mercy は、同じラテン語の merces を語源としています。
元々は「報酬」という意味でしたが「慈悲、恩恵」となった言葉です。
完全なる存在の神が、不完全な人間に恵みをもたらすのは、一種の「慈悲」、「恩恵」なのだと変化した言葉です。

つまり「メルシー」は、「(私に良いことをしてくれたあなたに)神の恵みがありますように。」の意味でしょうか。

高級車メルセデス・ベンツのメルセデスもこの「おおいなる恵み、慈悲」の意味です。(ダイムラー社のディーラーを経営していたオーナーの愛娘の名前をとったといわれています。)

「ありがとう」の対義語は、「当たり前」だそうです。

有り難い(有ることが難しい)」の反対であるから、有るのは易しい、あって当たり前。

その言葉を知ったとき、マザーテレサが「愛の反対は無関心」と述べていたことを思い出しました。

当たり前も無関心も、〈在るのに居ない〉と見なすこと。

「ありがとう。」は『あなたを認めています』→信頼、尊敬を伝える愛の言葉、
私の周りにいる方々に「ありがとう」を惜しみなく伝えなくては!

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